受験期は長かった。思いのほか長かった。自分に自信をなくしたり、表現のこだわりを拾い切れなかったり自暴自棄になってフテ寝した日も、悩み続けて眠れない日も、夢でも課題に追われた日もあった。けれどもそれだけ悩み、苦しみ、諦めなかったことは最後の最後にようやく折り合いを付けることが出来た。自分で表現したいものを最後まで忘れたくなかった私は、長く苦しんでしまったが、この日々がこれからの私の大きな支えになると思う。
「群大の教育美術に入りたい」この目標が決まったのは3年の夏休みだった。過去に美術部に所属したことはない。しかし、その頃の私は「センターで高得点取ればいいし、絵はそれからでいいや」と考えていた。
学校の先生との相談もあって、11月からすいらんに通い始めた。待っていたのは厳しい現実。間に合わない・・。私は焦り始めた。おまけにセンターでは2日間とも高熱のまま無理矢理受験した。結果は言うまでもないだろう。私は決意した。石膏デッサンで逆転してやる・・。その日から毎日のように石膏像と睨み合った。先生や同じ目標を持つ仲間がいなかったら乗り越えられなかった。そしてこうして合格通知を握りしめることは出来なかっただろう。最後に過去の自分へこの言葉を贈りたい。「受験を舐めるな。」
デザイン情報の選択科目は実技を取った。理由は私がデッサンを割りと得意としていたからだ。だから本番の時も緊張せずに取り組めた。課題も私が考えやすいものだった。構図もすぐに決まり、付ける言葉も最初に考えたものを書いた。もともと好きな手のデッサンに、更に好きなものを足して描いていたから最初から最後まで飽きずに楽しく描くことが出来た。試験では楽しく描けたことが何よりも一番の収穫だったと思う。
私がすいらんに通い始めたのは高3の夏休みからで、デッサンもまともにやったことのない状態でのスタートだったため、正直受験に間に合うとはとても思えない状況でした。周りががんがん描いている中「描けない・・」と半泣きで作品を進めたりもしました。試験の時間が二時間のデッサンを最初は6時間かけても完成させられませんでしたが、先生達が見捨てずに熱心に指導して下さったおかげで、受験までには時間内で描けるようになり、結果的に第一志望の大学も合格することができて、本当に感謝しています。
みんな言っているけれど、最後まで諦めないことが肝心です。自分に出来ることを精一杯やって、悔いが残らないようにして下さい。
思い返してみるといつも何かしらの後悔をしていた気がする。ああ!なんで2年までに英単語とデッサンだけでいいからもっとガリガリやってなかったんだ!!なんで今までの夏休み何かしようと思わなかったんだ!遊んでただけじゃねえか!!いったいいくらカードゲームに金を使ったんだ?他に使えることがあったんじゃないだろうか?もったいない!!ずっとそういう風にズルズルやってきてしまっていたから変われなかったんだと思う。でも、友達と先生達のおかげで少し変われたんだと思う。入学当初に比べれば間違いなく別人。今でもまだまだ未熟者だが、もし今と違う道を選んでいたらと思うと恐ろしい。
へタレすぎて今までの大事な時はすべてはずしてきたから、今回も正直やヤベーと思った。案の定、面接で椅子蹴っとばしたし、「私は絶対に諦めません」なんて訳分からん名ゼリフを残してきてしまった。でも対人以外は強いもので、自分の作品が一番魅力的だと思ったし、落とせるもんなら落としてみろよコラ、とも思った。まー、人それぞれなのであんま言うことないですが、やるだけやれば受かるので、バラ色のキャンパスライフを目指して頑張ってください。
2年生の終わり頃から金美を目指し始め、きちんと結果が出てとても安心しました。しかし合格以外にも受験生活で得たものは多かったです。センター試験に向けての勉強や本気課題に取り組んだ事を通して、長い目で物事を考えて計画を立てて目標達成を目指すという過程を経験する事が出来ました。一連の過程は貴重な経験の宝庫だったと、今になって思います。大学に行ったら、すいらんで教えていただいたことを胸に色々なものに挑戦したいです。
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