<和磁器・陶器・絵画の世界・2004年画廊企画PART5>

デヴィット・E・ウェルズ・展

― アメリカの魯山人 ―

2004年5月15日[土]―23日[日]
10:30AM-7:00PM(火曜休廊)

料理人D.ウェルズ氏によるオリジナル茶とお菓子を食す会

■開催日  15日(土)・16日(日)・17日(月)  PM3:00〜
一日限定5人 無料要予約尚、予約多数の場合は抽選となります。
■予約受付 Tel 027(223)6311(代) E-mail suiran@suiran.com

オレゴン大学在学中、映画を専攻したことで、小津安二郎監督作品に出会う。彼の作品を通して日本に興味を持ち始めた。自分が体験したことのない空気がそのスクリーンの中に満ちていたからだ。1979年、興味の赴くままに日本行きを決意。早稲田大学国際学部に入学。そして運命の日本料理に出会う。そこにはやはり見たことのない素材、色、形、香り、そして調理の技と盛り付けのさえ、空間、器、時の流れ。幼少の頃からアートを学び映画を学んできた自分にとって、日本料理には、現代アートのすべての要素があることに驚かされ、奥深いアートの力を感じた。

以後、2つの料理専門学校、料亭での修行、プライベートシェフ時代、陶芸家のもとでの焼きもの修行、窯業大学での絵付け勉強をすることとなる。

今、日本料理という表現素材を通して、五感を揺さぶるような小宇宙を創りたいと強く望む。素材、器、空間、自然、感動、喜び。そしてそれは、地球上のどこでもどんな素材であっても、自分が目指すアート世界の表現を可能にすると信じて疑わない。

デヴィット・E・ウェルズ

昨年末、週間現代12月特別号に「アメリカの魯山人」として7ページにわたるカラー特集記事が掲載されるなど、これまで「和楽」や「フラウ」などの月刊女性誌での連載をはじめ、NHK「ハローニッポン」などに番組として紹介されるなど、日本人より日本を知り尽くし、和の心を携えながら、料理も器も極めつつ、独自の世界観によって造られ、その斬新さと内にある日本の伝統美をインターナショナルな表現にまで昇華しようとする作品は観る者に新鮮な驚きと感動をもたらします。本展では、ウェルズ氏の陶磁器作品、陶板画、水墨淡彩画など50点以上による初個展をここ前橋で開催致します。

画廊主 梅津宏規

「夢の素」和白磁器に上絵付け 33X18X18cm

 

デヴィット・ウェルズ DAVID ELLIS WELLES
1957 アメリカ合衆国・サウス・カロライナに生まれる
13歳より絵のレッスンを受ける
1976 Scholastic Art Award スコラ美術賞受賞
1977 オレゴン大学入学映画専攻
1979 来日、早稲田大学国際学部入学
1981 早稲田大学付属語学教育研究所卒業
東京調理師専門学校入学(‘82卒業)
1982 料亭 川松別館入社(‘84退社)
1984 帰米、ニューヨーク・「初花」入社(‘85退社)
1985 再来日、辻調理師専門学校入学(‘86修了)
1986 帰米DREFUS証券Mr.HOUWARD STEIN会長付
プライベートシェフ、秘書として入社(‘94退社)
1994 再来日、陶芸作家・安藤 貫師に美濃焼を学ぶ
霞仙陶苑にて学ぶ
1995 佐賀県立有田窯業大学校下絵付入学後修了上絵付専攻
1996 同大学校上絵付専攻修了
1998 食事会・「涼・Cool」(Ballroom)以後毎年
1999 東京国立市「魚倶留銘 大魚菜」プロデュース
「旬才料理 富川」プロデュース
2000 東京目黒「アトリエ デコ」にて上絵付け指導(‘03迄)
2001 小学館「和楽」にて絵とエッセイ連載(‘02迄)
辻調理師専門学校時代の恩師、斉藤辰夫師のアシスタントとして
斉藤辰夫料理スタジオにて料理指導開始
2002 前橋「すいらんアートスクール」にて上絵付け講座開始現在に至
NHK番組「ハローニッポン」にて紹介される
講談社「フラウ 教わり上手」連載(‘03迄)
東京ファッション協会主催「第六回和の原理の商品開発研究会」にて講演
2003 食事会・テーマ「Oasis」民族芸術交流財団(東京)
週刊現代12月特別号にて「アメリカの魯山人」として特集
2004 陶芸による初個展を予定(前橋・画廊翠巒)
   
現 在 東京在住

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