<新旧2人の群馬を代表する作家の世界>

REVUE II ・展

−レヴューII−

高橋常雄・上原三千代

2004年11月1日[土]−14[日]
AM10:30−PM7:00(火曜休廊)



高橋常雄「早春(赤城)」M60 岩彩 上原三千代「おじいの抜け殻」
14×44×38cm 
檜、漆、白土、彩色 2003

‘88年にその活躍を惜しまれながら歿した日本画家・高橋常雄と今や日本を代表する作家に成長しつつある彫刻家・上原三千代の世界にスポットを当てた展覧会です。

本展では高橋常雄氏の代表作「上毛三山」3点(60号2点と40号1点)と上原三千代の旧作から「YUUKO」像、「私を構成するもの」シリーズ、「下仁田」シリーズなどの中から9点を展示ご高覧いただきます。

高橋常雄は、前橋生まれで院展時代大観賞、春季展賞などの受賞を重ね、晩年は日本美術院同人とし活躍し、旧山種美術館コレクション(現高崎タワー美術館)他重要な日本画家としてコレクションされ、現在でもその功績が評価されています。

上原三千代は、下仁田出身で日本の伝統的な木造彫刻の技法(木心乾漆彩色彫刻)を使いながら次々に新しい今日的な彫刻を送り出し‘01年の高崎市美術館での個展以降、東大寺開眼1250年記念「菩提僊那」像制作、‘03年の東京都現代美術館企画展出品などで活躍する今最も注目される木彫作家の一人です。

この全く異なる2人の、しかしながら岩絵具という共通の顔料によって独自の世界を確立したそれぞれの代表作を通して、フランス語のREVUE(レヴュー)「検証」と題し、群馬の美術の一時代をご覧頂きたいと思います。

 


高橋常雄「妙義山」 M40 岩彩 高橋常雄「榛名山」 M60 岩彩

高橋常雄 (たかはし つねお)
1927 前橋市に生まれる
1955 日本美術協会展佳作賞受賞(‘58総裁賞)
1960 武蔵野美術学校日本画科卒業
院展出品(以後毎年)
1970 第25回春の院展奨励賞(同‘80、’82、‘83、’84)
1971 第56回院展奨励賞。白寿賞、G賞
1972 第27回春の院展春季展賞受賞(同‘74、’76)
1975 第60回院展日本美術院賞、大観賞(同‘80)特待推挙
1977 第62回院展奨励賞(同‘79、’82、‘84)
1983 山種美術館賞展出品
1985 日本美術院同人推挙
1986 画業40年日本美術院同人推挙記念・高橋常雄自選展
1988 小田原にて歿
[パブリックコレクション]
  群馬県立近代美術館/高崎タワー美術館/前橋市他

 


上原三千代
(左)「YUUKO」 153×48×25cm 檜、乾漆、白土、彩色 1996
(中央)「私を構成するもの−食」 75×21×10cm 檜、乾漆、白土、彩色 2000
(右)「おじいの忘れ物」 4×34×11cm 檜、漆、白土、彩色 2003


上原三千代(うえはら みちよ)
1966 下仁田に生まれる
1994 東京芸術大学大学院保存修復技術専攻修了
1995 「群馬青年ビエンナーレ」 群馬県立近代美術館(高崎市)
「翠巒会展」 画廊翠巒(前橋市)
「第3回 世界陶彫シンポジウム」 セラテクノ土岐(土岐市)
1998 「大根の気持ち−上原三千代展−」靖雅堂 夏目美術店(東京)
保科美術館 (群馬県伊香保町)
2000 「上原三千代展−diary−」中京大学アートギャラリー C・スクエア(名古屋)
「上原三千代展−SELF−」画廊翠巒(前橋市)
2001 「リアルなココロ−ぬかづけなココロ」高崎市美術館(高崎市)
「NICAF TOKYO '01」 東京国際フォーラム(東京)
2002 「REVUE展−上原三千代−」画廊翠巒(前橋市)
「東大寺のすべて」 奈良国立博物館(奈良市)
2003 MOTアニュアル2003 day おだやかな日々(東京都現代美術館)
「上原三千代展−下仁田−」ガレリアグラフィカ(銀座)・画廊翠巒(前橋)
2004 木で作る美術(群馬県立館林美術館)
[パブリックコレクション]
  高崎市美術館/中京大学/和歌山県立医科大学/東大寺/日光山 輪王寺

 


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