- 2006年企画展予定 -
10:30AM-7:00PM
(火曜休廊)
2006年画廊企画PART8
<上野の森美術館大賞展:美ヶ原高原美術館賞受賞記念>
2006年10月21日[土]―29日[日]
(火曜休廊)AM10:30−PM7:00
ご挨拶 |
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この度、画壇の登竜門として注目される「上野の森美術館大賞展」において美ヶ原美術館賞受賞(受賞作品:水奏)された齊藤光晴氏の受賞記念展として、当画廊では4年ぶりに個展を開催することとなりました。。齊藤光晴氏は本県甘楽町出身の期待の洋画家として以前より注目され、日本画と油画の特徴を共に生かした独自の絵画技法(ミクストメディア)と繭糸をキャンバスに張り巡らせ独特の絵肌と中間色の美しく落ち着いた、深みのある画風を確立してきました。 サイブタイトルは「Atomosphere」(アトモスフェール)フランス語で大気とか空気、雰囲気を意味します。今回そのタイトルにあるように、描かれる日本やフランスの風景、花々などは、描かれる対象そのものだけではなく、そこに取り巻く空気、雰囲気、匂いや歴史まで描き出しています。受賞作「水奏」(162X162cm)との同時作「水奏」(100号)を含めた新作を中心に、約25点ご高覧頂きます。 |
受賞作「水奏」コメント |
早春の朝、川べりに立ち、目を閉じて、水のデッサンを始める。耳を澄まして、川の上に顔を向けると川の音色が私の方に向かってくるのが良くわかる。静かに少し速く、一定方向に淀みなく流れている。水量は多いといって良いだろう。まだ肌寒い冷気が漂って、時おり木漏れ日が眩しさを与えてくれる。ヒューと川岸から風が頬を横切り冷気を感ずる一瞬であった。ひと呼吸して目を開く、川辺の霞が白く輝き、色彩を消し去り、目前の光景は、天地の境界を失い幻想へと導く。目に見えない世界、見える世界の存在に気付かされ、目に見えない世界が一層際立つ。私は時々目を閉じてキャンバスに向かい、繭糸を宙に浮かせ、糸の音色を楽しみコラージュしていく。そこには、水の音色を奏でた、音の風景が無限に広がっている。繭糸は音色器として、また、色彩として、平面の中で自由に解き放たれ造化する。まだ見ぬ世界を創造していきたい。 |
齊藤光晴 | |
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1962年 | 群馬県甘楽町に生まれる |
1980年 | 県立富岡高校卒業 |
1984年 | 東京芸術大学・安宅賞受賞 |
1986年 | 東京芸術大学絵画科油画専攻卒業・O氏賞受賞 群馬青年美術展・優秀賞(群馬県立近代美術館) |
1988年 | 東京芸術大学大学院芸術研究科油画専攻修了(中根寛教室) 東京芸術大学油画科非常勤助手(絹谷幸二教室) |
1989年 | 第11回リエカ国際ドローイングコンペ(ユーゴスラビア) 東京芸術大学油画科教官室展 オープンザゲート(大学資料館) |
1990年 | 第18回日本国際美術展(東京都美術館・京都美術館) 群馬青年美術展・奨励賞(群馬県立近代美術館) |
1993年 | 第17回上毛芸術奨励賞受賞 パリ国立美術学校へフランス政府給費留学 |
1994年 | 2人展(Galerie Bernnanos・Paris)同'95 「ARTISTES DU MONDE」(Galerie Bernanos・Paris) |
1995年 | 帰国 |
1996年 | 東京芸術大学油画科非常勤講師(〜'97) |
1997年 | 群馬大学教育学部美術専攻科非常勤講師(同'98) |
1999年 | 翠巒会展(前橋・画廊翠巒) |
2006年 | 上野の森美術館大賞展優秀賞:美ヶ原美術館賞受賞(買上げ) 渡仏・取材旅行 美ヶ原美術館賞受賞記念「齊藤光晴展―Atmospere―」(画廊翠巒) |
[個展] | 渋谷西武/広島天満屋/日本橋三越/なんば高島屋/名古屋丸栄/高崎高島屋/宇都宮西武/岡崎画廊・銀座/スルガ台画廊・銀座/ギャラリー冒・銀座/善田画廊・銀座/画廊翠巒・前橋 |
現 在 | 前橋工科大学非常勤講師・すいらんアートゼミナール講師 |