- 2009年企画展 -
10:30AM-7:00PM
(火曜休廊)

明日の過去に見る不変の真理―2009年画廊企画PART4

小作青史 磯見輝夫 展

2009年5月16日[土]―24日[日] (火曜休廊)
AM10:30―PM7:00

いつの日かアートは軽やかで洗練され、いやしを求め始めた。若い芸術家たちのあたらしい感覚という名のもとに・・・。
重く、熱く、不器用なまでにがむしゃらな、時に「過去」と言う言葉で表現される熟練の芸術家たちのアートは、本当に昨日の「過去」なのだろうか・・・。
ある今日を象徴する個展を観た後に観たこの二人の展覧会に、不変の真理を見つけたような気がした。
小作青史氏は一貫して人の象徴的形象を描くことで人間や社会、歴史の中における様々な行為を感情表現によって、磯見輝夫氏は、木々や花々そこに静かに佇む人々を描くことで、自然と人々との共生を特に日本人が古代から持ち続ける宇宙観によって、物事の真理を問い続けているのだと思う。

本展では1960年代の作品から特にモノクロの作品を中心に展示致します。是非ご高覧下さい。

画廊主 梅津宏規

   
小作青史 OZAKU Seishi
1936東京都生まれ
1960東京芸術大学油絵科卒業
1961現代日本美術展(油彩)
第29回日本版画協会展・奨励賞受賞
1963第31回日本版画協会展・新人賞受賞
1965ライブチヒ国際書籍美術展・銅賞受賞
第33回日本版画協会展・山本鼎賞受賞
日本版画協会会員
1967個展(大阪フォルム画廊/東京店/'84まで毎年開催)
1968クラコウ国際版画ビエンナーレ・ブロラッフ美術館賞受賞
1971現代の幻想絵画展(朝日新聞社)舩舩 多摩美術大学油画専攻(版画)に勤務
1974フィレンツェ国際版画ビエンナーレ(エミリア・ロマニヤ県知事賞)
1979文化庁在外研修員としてフランス、ドイツに1年間留学
東京国際版画ビエンナーレ
1982近代日本の美術ー1945年以後展
1984筑波大学芸術学部美術系講師('98まで) 安井賞展
1985文化庁作品買い上げ
1991銅箔キャンバス油画展(ギャラリー日鉱)
1999秀作美術展(油画、銅箔)
2000<アート最前線25年 作家とともに>PART2(池田20世紀美術館)
2004世田谷美術展2004(世田谷美術館)
2006多摩美術大学美術学部教授退職記念展(多摩美術大学美術館)
2008ブラック&ホワイト 磯見輝夫・小作青史(東京オペラシティー)
磯見輝夫 ISOMI Teruo
1941神奈川県鎌倉生れ
1966東京芸術大学油画科(山口薫教室)卒業
1973東京芸術大学大学院版画研究室修了
1979第42回日本版画協会展協会賞受賞
第10回日動版画グランプリ優秀賞受賞
1983「磯見輝夫全版画1971-1983」(叢文社)
現代日本美術の展望−グラフィックアートアンド デザイン展に出展。
1987文芸誌「新潮」表紙絵制作(87/1月−88/12月)
1989リュブリアナ国際版画ビエンナーレ(ユーゴスラビア)
NIONDE GRAFIK TRIENNALEN(スウェーデン)
1990現代日本の版画1990(渋谷区立松涛美術館)
1994駒井哲郎と現代版画家―果実の受胎(埼玉県立美術館)
1997岩崎ミュージアムにて個展開催。
1998ステンドグラス制作(コングレガシオン・ド・ノートルダム修道院/調布)〜'01
2000練馬区立美術館にて大きい版画と小さい版画開催
2001黒部市美術館(富山)にて詩画集にみる版画の表現
2003山口源大賞受賞(沼津市)
磯見輝夫木版画展(ひとミュ−ジアム 長野)
あるサラリーマン・コレクションの軌跡
−戦後日本美術の場所−(周南市美術博物舘)
2006Klopfzeichen3X3(Austria)/
磯見輝夫退官記念展(愛知芸大芸術資料館)
2007愛知県立芸術大学学長就任現在に至る
2008名古屋市芸術賞 特賞授賞