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2012年画廊企画PART4
立体の魅力展2012
大島由起子 加茂幸子 澤田志功 渋谷藤郎
テラコッタ


渋谷藤郎 「Still Life 1101」 19X14X14cm 鉄 2011

2012年5月19日[土]―27日[日]
am10:30-pm7:00 (火曜休廊)

昨年開催し好評頂いた、立体作品を制作する作家によるグループ展の第2回展です。本展は、一部作家を入れ替え、大島由起子、澤田志功、渋谷藤郎に加茂幸子が加わり開催します。




大島由起子は、石という素材から実に原初的な形象を探し掘り出しまう。かつて人がモノの形から文字を生み出したように、石をある形に置き換える。それは一文字と言うより、もっと連続した意味。熟語や短文とてもいうような意味を探し出し、石という硬質な物質が何故か柔らかく私達に語りかける。それはまるで一コマの形象体とでも言うのかもうしれない。

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加茂幸子は、様々な状況を感じ取りながら、即興的にその時の感情、時には散文的にその思いを表現しまう。短時間におもむくままに造形化し、抒情的に彩色し焼成することが可能なテラコッタ(素焼き)という素材を上手く利用している。作家の醸成した感情がダイレクトに伝わり、何故か懐かし感情が湧きあがる作品を作り上げる。

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渋谷藤郎は、その完璧なまでの鉄の溶接技術から実現する、鉄の硬質でありながら、時より見せるやわらかい表情、腐食によって表れるさび色、焼き付けることで現れる青黒くマットな色相、それら鉄が持つさまざまな表情を現代社会が抱える多様性や緊張と不均衡を独自の技術と表現力で魅せてくれる。

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澤田志功は、一貫して「生と死」をテーマとしながら自然律の中の本質、必然性というか、そういった部分を求めることで「生命の在り方」「有機的な美しさ」をどこまで模索できるかを追求する。スピード感のある木彫の鋭さと柔らかさを併せ持ち、そこに絶妙な彩色によって文学的な表情を表出し私達を魅了する。

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絵画とはまた違う立体の魅了を再発見していただけたら幸いです。 画廊主


大島由起子
「赤い山犬」 35X30X30cm 万成御影石 2011

「おしりいす」 34X42X29cm 万成御影石 2011


加茂幸子
「ものがたり」 テラコッタ、彩色 25×23×20㎝ 2011

「ふたり」 テラコッタ、彩色18×22×18㎝ 2012


澤田志功 「水ノ貌 ‐乃卯沙戯‐(左)」 22×61×30 楠 2011
「‐魅水句‐(中央)」21×36×23cm 楠 2011
「‐弥戯‐(右)」 30×37×31cm 楠 2011

「the moon rider」60×45×20cm 楠、真鍮 2012


渋谷藤郎 「Still Life 1010」 11X25X21cm 鉄 2010

「Still Life 1009」 25X14X10cm 鉄 2010