昨年暮れに開催したグループ展「Overflow」にて好評頂いた、 鷹野 健の当画廊での初個展です。 鷹野健は神奈川県生まれで多摩美大を卒業、愛知県立芸術大学大学院を修了後同大非常勤講師等を経て、名古屋造形大学で現在教鞭をとる近年大変注目される若き造形作家です。 これまでモノタイプによる独自の手法でまるで水分を含んでいるかのような、有機的で鮮やかな色彩と質感を実現してきましたが、近年石膏の画面上に画像の顔料インクを定着させ、アクリル樹脂等の素材を巧みにコントロールしながら、より物質的で情緒的な魅力ある作品を発表しています。 それは、油絵とか銅版画とかいった従来の方法による表現ではない、創造性と独自性の模索による技法の必然性によって作品を生み出しています。 おそらくこれまでに見たことがない、しかし脳裏のどこかに映写され記憶の残像として存在していた何かを表出してくれるような面白さをこの作品達は生み出しています。 |
画廊主 |
「after the fever 2-5」 石膏、顔料インク、アクリル樹脂、木製パネル 72.8×51.5.cm 2011 |
「after the fever 2-8」 石膏、顔料インク,アクリル樹脂、木製パネル 103×72.8.cm 2012 |
「after the fever 2-9」 石膏、顔料インク、アクリル樹脂、木製パネル 95.5×66.7.cm 2012 |
「after the fever 2-11」 石膏、顔料インク、アクリル樹脂、木製パネル 59.4×42.cm 2012 |
鷹野 健 TAKANO Takeshi >プロフィール >DM(PDF) >DM2(PDF) |