生まれが大阪、と思いつつ話を聞くと父親が前橋出身の転勤族。 親戚も前橋などに多く・・・なるほど大島だものな・・・と妙な納得をしてしまいつつ、そんな作家が彫り出すもの・・・。 大島由起子は石という素材から、実に原初的な形象を探し彫り出し続けるのだと思う。 かつて人が「モノ」の形から2次元の「文字」を生み出したように、石をある意味を持つ三次元の形象に置き換える。 しかしそれは一文字と言うより、もっと連続した意味。 熟語や短文とでも言うような、ある「意味のようなもの」を探し出し、石という硬質な物質が何故か柔らかく私達に語りかける。 それはまるで一コマの形象体とでも言うのかもうしれない。 しかしそこには、目に見える以上の「目には見えない」ある意味を伝達する形象が存在するのだと思う。 |
画廊主 梅津宏規 |
「こゆび」 黒御影石 2013 300×950×300mm |
「おやゆび」黒御影石 2013 300×1200×420mm |
「せなか」黒御影石 2013 700×1450×450mm |
「Non titre」 黒御影石 2013 |