「medaka」リトグラフ(紙、インク) 445×445mm 2013
近年はモノクロ一色でリトグラフを制作する若手作家がとても少なくなる中で、東条は一貫して、モノクロにこだわる。その視点は時にとても大胆であり、時に繊細である。 ある閉塞的な場所を覗き込んだようであったり、漠然とした広がりであったり、場や空間を湿度のある黒一色によって表現する。 リトグラフという版を介在させることによって、閉塞的な場も個人的なものにとどまらず一定の距離感の中で浮遊する画面を構成していた。本展では、サブタイトルに「秘密の空間」としたように、近年は非常に私的な空間や視点に傾倒し始めているような気がする。いずれにしても、実に魅力的なモノクロの世界であることに変わりはない。 |
画廊主 梅津宏規 |
私は場所や空間をテーマに作品を作っています。自分だけの場所や、誰にも知られたくない秘密の空間など、日常から少しだけ切り離してくれるような空間が絵画にも存在していると感じているからです。 |
東条香澄 |
harujion 200×400mm |
forest 900×680mm |
白い柵 480×680mm
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